都心からのアクセスが便利な川崎市高津区にある帝京大学医学部附属溝口病院です。医師・看護師を募集しています。

診療科のご紹介

呼吸器外科の診療案内

当院の呼吸器外科は開設されてからまだ間がありませんが、手術件数が順調に増加したことから開設4年目で日本呼吸器外科学会の認定施設(川崎市で3施設目)に指定されました。開設以来の全身麻酔手術症例は350件(平成23年12月末時点)でその内訳は原発性肺癌107件、転移性肺癌37件、自然気胸93件、縦隔腫瘍25件などとなっています。悪性疾患が52.9%を占め、手術のみではなく内科(化学療法)・放射線科(放射線治療)と提携して総合的な治療を提供しています。
原発性肺癌107件のうち、胸腔鏡下手術は61.7%を占め、また担当医のこれまでの1000例を超える手術経験から有用性を確認した小型肺癌に対する肺機能温存を目指した積極的縮小手術(区域切除術など)を11.2%の患者さんに施行しています。自然気胸は若年者は100%、高齢者も99.9%胸腔鏡下に治療しています。縦隔腫瘍は48.0%の症例に対して胸腔鏡下手術を施行し、2期以上の胸腺腫に対しては放射線治療を追加しています。

 

その他の主な取扱疾患を以下に列挙します。

 

  •      気道狭窄:高度の呼吸困難を呈する良性・悪性気道狭窄症例に対する拡張術をレーザー、バルーン、シリコンステント、
  •                  金属ステントなどを使い分けて施行しています。
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  •      漏斗胸:漏斗胸に対しては、最も低浸襲・美容的で矯正効果にも優れているNuss法を第1選択としています。小児だけ
  •                でなく成人例でも工夫を加えることにより優れた矯正効果が得られますので一度ご相談ください。
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  •      胸手掌多汗症、上肢血行障害:腔鏡下胸部交感神経遮断術(ETS)で症状の改善が得られます。
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  •      肺気腫:肺気腫は肺の過膨張により呼吸困難を来す疾患ですが、肺容量を外科的に減少させる(Volume
  •                reduction surgery)ことによって呼吸困難を軽減させ得ることが判明しています。
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  •      胸膜中皮腫:胸腔鏡検査で診断を確定し、適応に応じて手術(胸膜肺全摘術を含む)・化学療法・放射線治療を
  •                     施行しています。
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  •      胸水貯留:良性・悪性の胸水貯留に対して診断と治療を行います。