診療科のご紹介

 当院小児科では、地域のこどもたちのための診療を幅広く行っています。

 2017年に新しくオープンした外来は、こどもたちが安心して行動できる広い待合スペース、プレイスペースを備えており、また、成人の外来とは離れた場所に、余裕を持って設置されています。診察室も広く、ストレスの少ない環境での診療を提供できます。

 外来診療では気道感染症、胃腸炎、皮膚疾患、喘息などの一般小児疾患はもちろん、専門性の高い疾患についても対応が可能です。境界領域の疾患については皮膚科や耳鼻科、眼科、整形外科、形成外科など他科へのコンサルテーションもスムーズに行うことができます。急性期の疾患だけではなく継続的なフォローアップが必要な病気の診療においても、お話しをじっくり伺いながらご一緒に病気に向き合っていきます。乳幼児健診は1か月児から5歳児まで幅広く対応しています。

 入院が必要な場合は、常勤スタッフがチーム制で診療を行い、経験豊富な看護師がケアに当たります。基本的な血液検査、尿検査、レントゲン検査はもちろん、必要に応じてCT、MRI、脳波検査、食物アレルギーにおける負荷試験なども、乳幼児から対応して多数行っています。

 当院は川崎市学校児童生徒腎疾患検診(学校検尿)の第三次検診施設であり、小児腎臓病専門施設でもあります。腎炎・ネフローゼやその他の腎疾患の診断・治療に必要となる場合には腎生検も当院で行うことができ、分子標的治療薬を用いた難治性ネフローゼ症候群に対する治療なども行っています。また遺伝性腎疾患における精査・加療に関しても積極的に受け入れています。

 また当院は川崎市学校児童生徒糖尿病検診における第二、第三次検診の指定医療機関にもなっています。糖尿病の他にも、成長障害、甲状腺機能異常、思春期発来異常などの内分泌領域を幅広く診療する専門外来を開設しており、病態に応じて成長ホルモン分泌刺激試験やその他の下垂体機能評価、頭部MRIなどの画像検査などを行っています。

 また当院では小児がんの治療は行っていませんが、疑わしい患者様については適切に診断し、高次医療機関にご紹介いたします。クリニックの先生におかれましては、診断に迷われるような患者様がいらっしゃいましたら、まずは当院への紹介をご検討下さい。

 当院は大学病院ではありますが、紹介状や予約なしでも診察を受けることができます（ただし紹介状のない初診の場合には選定療養費5500円がかかります。詳細は当院HPの外来のご案内をご参照ください）。また近隣の多数の診療所、病院と協力して診療を行っており、随時ご紹介を受け付けています。

血液/神経/アレルギー/腎臓/循環器/内分泌・代謝/心理